ブレスレット。

 

彼がくれた。

ちぎれたダイヤのネックレスをブレスレットにしてお揃いでくれた。

 

でもそれが私を苦しめる。

 

裏切られた時、傷ついた時、

だけど私にはわざわざお揃いのブレスレットを作ってくれたのだから特別だと。

 

そう思って自信を持つ。

 

でも彼の携帯には複数の女性との仲良しなやりとりがあって。

 

それでも彼がわざわざ私に作ってくれたブレスレットがあるから、

 

大丈夫。私は特別。

 

そう思う。

 

ブレスレットの呪いだ。